スプラトゥーン3から漂う「スプラトゥーン2.5」感

スプラトゥーン3から漂う「スプラトゥーン2.5」感

スプラトゥーン2.5

Nintendo Direct 2021.9.24にて、スプラトゥーン3の映像第2弾が放映された。初出映像でも感じたことだが、確信に近づきつつある。これは「スプラトゥーン3」ではない、スプラトゥーン2のアップデート版、つまり「スプラトゥーン2.5」である。

新要素が少ない

2021年9月27日現在、対戦モードにおいて判明している新要素があまりに少ない。

新ブキ,新マップ追加+スペシャルウェポンの一新。これはスプラトゥーン→スプラトゥーン2のときと全く同じ。

新たなシステムはスポーン地点を任意に決定できる「イカスポーン」と、新しい戦闘システムである「イカロール」と「イカノボリ」のみ。大幅なシステム変更は今のところ見られない。

メインウェポンに新要素なし

特に残念なのがメインウェポン。前作に登場したブキの”基本性能に変化はない”と明言されてしまった。

ブキの総数を減らしてでも全メインウェポンの見直し,刷新は図るべきだ。特に、シューター枠のブキはたくさん種類があるにもかかわらず、弾速,インク消費量,塗り面積,威力,ブレ,飛距離,硬直,移動速度が異なるだけで、リールガンやボトルガイザーを除くシューターには尖った特徴が存在しない。そのほとんどがメインウェポンのわずかな性能の違いとサブ/スペシャルウェポンの組み合わせだけで変化を持たせている。

シリーズ未経験者がスプラトゥーン2とスプラトゥーン3の映像を見比べたとき、はたしてその違いがわかるのだろうか。それくらい決定的に新要素が欠けている。

スプラトゥーン2=スプラトゥーン1.5は大成功

スプラトゥーン2は開発期間が短かったこと、Wii Uの販売台数が振るわなかったことから、”初代スプラトゥーンをやりたいがWii Uを持っていない層”が新しいハードであるスイッチとスプラトゥーン2の発売を機に新しく始められる請求力があった。そのため、スプラトゥーン2はむしろ大きなシステム変更をしてはならない、スプラトゥーン2=スプラトゥーン1.5でなければならなかった。

しかし、今作は話が違う。同じハードでの発売であり、開発期間も十分。また、同ハード用に開発したスプラトゥーン2からのモデルやシステムの流用もしやすい。この状況で今のところ(2021年9月27日現在)、スプラトゥーン2からの大きな変化が見られないのは残念。

新規/シリーズ復帰勢を取り込むには魅力的な新要素が必須

新規プレイヤーやスプラトゥーン2を遊びつくしたプレイヤー、初代スプラトゥーンは買ったがスプラトゥーン2は買わなかった層にスプラトゥーン3を購入しようと思ってもらうにはインパクトのある新要素が必要ではないだろうか。

個人的な好みかもしれないが、ボリュームを減らしてでも新しい取り組み、挑戦をしているシリーズ作品のほうが断然魅力的に映る。

例えば、「モンスターハンター3(トライ)」。「新たなモンスターハンターの原点」と銘打ち、シリーズものであるにも関わらず、新たにゼロから作り上げた作品。本作ではゲームのすべてを見直し、前作に採用されていた武器の一部を減らし、新たな武器「スラッシュアックス」を追加。また、水中での戦闘システムの導入、多数の新モンスター追加、既存のモンスターには新モーションを追加するなど、今までのシリーズ作品とは一味違ったものになっている。まさに”トライ”の名にふさわしい意欲的作品である。

新要素の重要性

対戦がメインである「スプラトゥーン」は新規プレイヤーとシリーズ経験者との実力差をできるだけ縮めるためにも、シリーズを重ねるうえで多くのシステムの刷新をしていく必要がある。また、前作を遊んだプレイヤーにとっても新要素は魅力的なものになりえる。

現在進行形でスプラトゥーン2を楽しんでいるコアなプレイヤーにとってはあまり良い話ではないかもしれない。しかし、スプラトゥーン3はスプラトゥーン2の追加コンテンツではない。

とは言え、まだまだわからない

発売予定が2022年とまだ先であることから、その全貌はまだまだわからない。私の不満も今後の続報であっさりと払しょくされる可能性もある。

スプラトゥーン2で追加された「サーモンラン」のように、まったく新しいモードの追加もあるかもしれない。

ガチマッチ一新もありうる

今作でガチマッチがあるとすると、ガチマッチの全ルール一新の可能性もありえる。ガチマッチのルールがすべて変更になれば、新規プレイヤーとシリーズ経験者との実力差もある程度縮められ、シリーズ経験者も新鮮なプレイが楽しめる。

さいごに

新要素が少ないと感じるのは初代スプラトゥーンがあまりに斬新で衝撃的な作品だったからであろうか。

ただ、「スプラトゥーン”3”」と名を冠するならば、それなりの新しい要素が追加されることを願う。