随所に垣間見えるスプラトゥーン3の開発不足感

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今作を遊んでいると、初代スプラトゥーンからたった2年で発売されたスプラトゥーン2よりも開発期間が短かったのではないか、と思ってしまうくらい不満点が多い。

3カ月ごとのシーズン制

1シーズン3カ月制となっており、今作ではブキの追加も3か月ごとに行われるようになった。

スプラトゥーン2では一週間毎にブキが追加される高頻度のアップデートが発売直後のボリューム不足の解消と期待感をもたらしていたにもかかわらず、今作では3カ月に1回しかブキの追加が行われないという。
次のシーズンは12月。3カ月はあまりにも長い。この仕様は今作一の愚策と言っても良いだろう。

ジャッジくんのアドバイス

相手のシールドにボムを当てて相手をたおすテクニックなど、前作では教えてもらえなかった実践的なアドバイス&チュートリアルが追加されているなど便利になったものの、すべてのチュートリアルにおいてダミーのバルーン破壊がチュートリアル完了のフラグになっている手抜き仕様。
例えば、相手のシールドにボムを当てて相手をたおすチュートリアルでは、ボムをシールドに当てず、直接ボムを設置してダミーのバルーンを破壊してもチュートリアルが終了してしまう。

UI

初代スプラトゥーンから思っていることだが、スプラトゥーンのUIはデザイン重視でユーザーフレンドリーになっていない。
例えば、おカネの表示。シリーズ通して、広場でメニューを開いても今おカネがいくらあるのか確認することができない。

また、今作ではさらにUIが改悪されている。
ブキ&ギアのメニューを開いても現在のギアのケイケン値を確認することができない。また、ブキの総合塗りポイントはZLボタンでいちいち表示を切り替えないと見ることができない仕様になっている。
サーモンランのメニュー画面では、現在の報酬ポイントを一発で確認することができない。Yボタンを押してメニューの表示を変更する必要がある。

各ブキの調整

初代スプラトゥーンからスプラトゥーン2になった際には、ローラーのタテ振り追加、チャージャーのチャージキープ追加、ブラスターの破裂ダメージの仕様変更やシールドの展開時のダメージ調整、トラップの大幅な仕様変更など、スプラトゥーン2に合わせた様々な変更点があった。

しかし今作では、メインウェポン,サブウェポン,スペシャルウェポン、どれを取ってもスプラトゥーン2をVer.1ほどアップデートしたような細かい調整しか行われていない。

そもそも、発売直後の時点で各ブキのスペシャル必要ポイントが180~200ptと、ばらけているのもブキの調整がほとんど行われていない証拠である。
スペシャル必要ポイントでの調整は最終手段であり、しっかりとメインウェポン、サブウェポン、スペシャルウェポンの性能でバランスを取るべきではないだろうか。

ロビー

ロビーに入った直後に処理落ちが発生する、ギアを変更してもギアパワーがロビーで反映されないことがある、など不具合が多く、スペシャルウェポンを試す際は、逐一床を塗ってゲージをためる必要がある。

ダミー

高台のダミー、ダミイカの追加など、できることは増えたものの、まだまだ不満点が多い。

特に追加してほしいのは壁に密着状態のダミー。壁越しでのスロッシャー系のブキの検証や曲射を調べるときに重宝する。
そもそも、好きな位置に好きな仕様のダミーを配置できる機能を追加すれば、すべて解決するのだが・・・。

ダミイカに関しては、レコード機能の追加と、全種類のメイン,サブウェポンに変更できる機能の追加、スペシャルウェポンの追加が望まれる。