スマブラSP なぜ桜井政博氏は有線LANケーブル接続を推奨するのか

スマブラSP なぜ桜井政博氏は有線LANケーブル接続を推奨するのか

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1にて、ディレクターの桜井政博氏は通信環境の安定に協力するよう促し、有線LANケーブルでの接続を推奨しました。なぜ、有線接続が重要なのでしょうか。

任天堂のオンライン対応ソフトはP2P接続

スプラトゥーン2やスマブラSPなどのゲームには専用サーバーがありません。プレイヤー間のマッチングはP2P(Peer-to-Peer)であり、ゲーム機同士が直接接続されます。P2P接続は遅延が少なく、多くの格闘ゲームに採用されています。

ほとんどの場合、回線が一番安定しているプレイヤーがホストとなります。ホストの回線が切れると、すべてのプレイヤーがマッチングから切断されます。また、対戦中は一番安定性の低い回線のプレイヤーが基準になります。

参考:reddit – How Nintendo’s Online Works & Why It’s P2P

有線接続は無線よりも安定性がある

有線LANケーブルでの接続は無線LAN接続よりも安定性が高いです。回線速度がいくら速くても、安定性がなければラグが発生します。無線接続が不安定な原因は、電子レンジなどの電波干渉を引き起こす機器に影響されるためです。さらに、鉄筋構造の建物も接続を不安定にさせるようです。

参考:So-net – Wi-Fi(無線LAN)と有線LANはどっちが良い?メリットデメリット比較

ニンテンドースイッチには有線LANポートがない

しかし、ニンテンドースイッチには有線接続するためのポートがありません。そのため、別途有線LANアダプターを購入する必要があります。おそらく、ほとんどの人が無線で接続しているのが現状でしょう。

遅延にシビアな格闘ゲームにも採用されているP2P接続ですが、「任天堂のゲームはネット対戦がラグい。」とよく言われています。これは、ゲーム機に有線LANポートがないことも影響しているのではないでしょうか。

上記で述べた通り、対戦中は一番低い回線のプレイヤーを基準に対戦が行われるため、いくら自分の回線の安定性を高めても、相手の回線品質が悪ければどうしようもありません。皆さんの協力が必要です。